見直す

BRUTUSの「続・最高の朝食を」を読んで思ったことの雑記。

こういう特集、大好きなんですよ。BRUTUSやPOPEYEって、毎回視点が鋭いなあと。情報に飢えるどころか、押し流されそうな時流のときに「ブランニューなアイディアを発掘」するんじゃなくて「普通に生活している中で当たり前のことを見直す」。やってることはこれだけなんだけども、切る刃物が鋭利なもんで、切り口がとてもきれい。これぞまさに編集って感じがした。

編集(へんしゅう)とは、書物(書籍や雑誌)・文章・映画、などの知的集積の制作過程の一部。すでにある程度出来上がっている素材を、取捨選択、構成、配置、関連づけ、調整、などすることである。

from Wikipedia

朝の持つネガティブなイメージを逆手に、光の当て方を変えるだけでこんなに見え方が変わるのかと。朝が大好きな人って、老人か酒を一滴も飲まない健全な人か、どちらかだと思っていたけど、自分も朝を有意義に過ごせる人になりたいなと、この雑誌を読んで思った。昼まで寝ないかぎり、一日のほとんどは朝から始まるわけだし、朝の生活を中心に一日を設計しなおせば、割と豊かな生活ができる気もする。

朝食もおもしろいけど、身の回りにある「当たり前」って拾ってみると深い。「家電芸人」とか、ある縛りを設けて彫り込めば新しい価値が見いだされることは、ままある。毎日入る風呂だったり、通勤時間だったり、睡眠だったり、トイレだったり。もしかしたら、この世で自分が一番嫌いな洗濯物をたたむ行為にも哲学が隠れているのかもしれない。こういう「普段の生活を見直す行為」って、総じて「ライフスタイル」なんだろうと思う。

ライフスタイルって、「〇〇してる自分、かっこいい」と同義だと思ってるんだけど、間違ってるかな。「朝からこんな幸せな生活してる自分、かっこいい」的な。純粋な心を持った人は、同時に憧れる心もお持ちだと思うので、そういう人たちの琴線に触れることができれば、こんだけ人々がつながってて小中学生がメディアを持つ時代だし、簡単にブームって生まれてしまうのかもしれない。KINFOLKなんてその最たる例で、世界中にその提唱するライフスタイルに賛同するファンがいるし、自分もそのうちの1人だったりする。

話が脱線した。「見直す」について。あたらしいライフスタイルを提唱するんではなくて、もうすでにある横流しにしてしまっているライフスタイルを見直す。これが自分には刺さった。エクストリーム出社とか一昔話題になってたけど、あれは多分仕事が楽しくない人が仕事までのプライベートな時間を文字通り極限まで延長しているだけで、今回の「朝食」はその方向とはちょっと違う。あくまで既存の生活リズムの中で、体験を最大化させることを目指してるのがいい。「私のトースト」まで細分化させず、「朝食」という大枠で勝負したところも勉強になった。

日本酒というテーマでそれをやっていたりする手前、改めて見直す視点ってだいじやなと再確認した、という雑記でした。早速朝食をちゃんと食べる生活を始めてみたけど、いつまで持つことやら。料理は好きなので、とりあえず塩とか、トースターとか、コーヒー豆とか。そのへんからテコ入れするのがいいのかも。たるんだ一日は、たるんだ朝食から。みなさんも明日から「最高の朝食」に変えてみては。