日本酒をつくった

日本酒好きが高じ、日本酒応援団という活動を通して1/14~23までの10日間、出雲の竹下本店さんへ酒造りに行ってた。田植え・洗米を除く「酒造りのいろは」を体験させていただいた。朝5時半からの過酷(?)な酒造りだったけど、日本酒好きとしてはこの上ない幸せな時間を過ごすことができた。鮮度の高いうちに、思ったことをつらつらと。

話題性

はじめに断っておくが、話題性を狙っての企画では全くない。でも、酒造り x ITという切り口が珍しかったらしく、地元メディアを始め朝日新聞1などに大きく取り上げられた。竹下本店では毎年酒造りを行っているので、普段通りの風景には違いがないのに、僕らが加わったことで生まれる「新鮮さ」をメディアの方々は良かれと思い取材に来てくださった。もちろん、その他もろもろの要素を大きく含んではいるんだけど、マーケティング的な着眼点としては面白いなと思った。また、現地にある程度長いこといて、大衆にとってのITやパソコンという言葉のニュアンスを、すこし肌で感じれた気がした。僕らはITとやらの近くにいすぎて、いささか裾野が見えなくなっているように思う。

手を動かす

僕は頭を打ったり膝をすりむきながら、実際に身体を動かして学んでいくのが合ってるなと身に染みて思った。書籍やネットだけで仕入れた知識では体験に勝る知恵には繋がらない、ということを再確認。評論家になるのは他の方々にお任せして、自分は泥臭く、どうやればいいものをつくれるのか、つくったものを使ってもらえるのか、永く愛用(愛飲?)してもらえるのかを考えながら進みたいと思った。人によって「知ってる」の度合いはまちまちだけど、ちゃんと全工程わかって「知ってる」と言える分野を増やしたいと思った。

美味い酒は田植えから

日本酒応援団では述べ100人ほどの参加者が集ったのですが、その憩いの場にある「夏子の酒」がとてもいい働きをしていました。夏子の酒は日本酒好きのバイブル(マンガ)なのですが、酒蔵のヒューマンドラマに加え、造り酒屋の日々の工程が細かく正確に描画されているため、現場で読み進めることでマンガと実体験がうまく同時進行し、日本酒づくりの予習復習に最適でした。この夏子の酒でも言われていましたが、美味い酒はやっぱり田植えからこだわってつくられてる。よりよいものを心からつくりたいと思う人は、上へ上へと進んでいくのだなあと、ぼんやりと思いました。話は少し脱線しますが、最近生のコーヒー豆をアマゾンで仕入れ、コーヒーを自宅焙煎して感じたのですが、コーヒー豆の購買者から焙煎者の視点に立ってみると、その地点での大変さを身を持って理解できます。そのため、コスト面(深入り珈琲豆は1kgあたりxxx円ぐらいで売られるのが妥当だわ、と思えるようになる)や現場のニーズ(焙煎中はめっちゃチャフが飛び散り、掃除がクソ大変。)をある程度正確に掴めると感じました。去年は業務でも、超簡易なiOSアプリをつくってみたり、Rubyの基礎から一通り噛じってみたりしました。するとエンジニアにとっての制約に(ほとんど全容もおぼろげですが)触れることができ、エンジニア対デザイナーのコミュニケーションの幅が広がった気がしました。デザイナーのニーズがどんどん多様化しているので、UI/UX設計のみに囚われず、今年はもうちょっとRubyを使えるようになったり、AWSなどのサーバーサイドも触れるデザイナーにならねばな、と思いました。自分の中で垣根をつくらないように。


日本酒という、大きな市場の課題を間近で感じれたのは、本当に代えがたい体験でした。本当はSAKEのカテゴリで書きたかったけど、デザインにも絡む話だったのでLIFEのカテゴリで書いてみた。竹下本店さん、杜氏や田舎で日本酒をつくる会の方々含め、日本酒応援団に関わってくださったみなさんには、本当にお世話になりました。いろんな形で、ちゃんと恩返ししようと思います。来年は田植えから挑戦できないかなあ・・・。

今回つくった酒はこちらから購入可能なので、興味のある方はぜひお手にとってみてください。

  1. 島根)IT企業が挑戦 朝は酒造り、昼はパソコン:「酒造り パソコン」でググると、トップに。。 / 島根ワイド : 都市部の日本酒愛好者ら竹下本店で住み込み醸造体験:地元の有力紙「山陰中央新報」にも。